This is me！アクリル画　サイズF８号（455㎜×380㎜）

これまで絵画は、ずっと単なる美術品で職人が工房で作成し市民はただの鑑賞者だった。20世紀に印象派が誕生し、一部の市民が描ける時代がきたがやはり絵は、美術品であり鑑賞する対象でした。でも絵の本来の役割はそんなものなのか？

幼児にクレヨンを与えると画面一杯に、あるいは紙をはみ出して時には壁全体にまで楽しく絵を描く。上手い下手という基準がなければ、絵は、誰もが参加できる楽しい場だ。

大人がその絵を見て、上手いとか下手とかの評価を付け始めると上手く描けない子供は、すっかり自信喪失し描くことを放棄した大人になる。しかし、絵を描くことは人間の本性で、人間性を取り戻す手段でもあるはずだ。

　イタリアに起こったルネッサンスは、キリスト教文化に対するアンティテーゼとしての人間復興だった。フランスに起こった市民画家による印象派は、産業革命に対する第２次人間復興だった。そして現在、我々は、AIによる人間性喪失に対する手段としての絵が必要だと感じる。

ところで、皆さんは、物思いにふけってペンが自動的に絵を描いた経験はないだろうか？それは、あなたの抑えれた表現欲が、心の隙を突いて描かした現象かも知れません。その絵は時として一筆書きで子供時代のように、上手い下手とかの価値は問題ではない。このような絵なら誰もが参加できる自己表現の場としての、本来の絵画へ戻せるのではないかと期待する。つまり、AIに対するアンティテーゼとしての第3次ルネッサンスだ。
私は、そのような絵に美を感じるし、これが私だと感じる。

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